トラックボールは今後も普及しないだろう
私は、例によってステイホームのコロナ禍で首や肩を痛めた。
そこでトラックボールが体に良いと聞いて何種類(親指用、人差し指用)か試してみた。それなりに出費もした。
今も使ったり、使わなかったりではあるのだが、トラックボールのレビューを見てみると、買う人のうち、かなりの割合の人が
「体を痛めたから」
という理由でトラックボールを購入している。
ここが普及しない1番の原因だと思う。
確かにマウスは体に悪い。
マウスは右肩だけ前に出やすく、巻き肩を誘発するためである。
しかし平均的な使い方しかしない人間にとってマウスほど使いやすいデバイスは無く、多くの人が自分の体を痛めるまでマウスで貫き通してしまう。
しかし体に故障が出てきてからトラックボールに変えても元々首や肩は完治しにくい箇所なので痛めたままトラックボールを使うことになる。
これではカーソルが定まらず、使いにくい。痛めた箇所が完全に治癒してくれれば良いのだが、首や肩は一度痛めると治癒が難しい。
私の場合も右肩や首が痛く、指も痛める以前の状態には戻らない。
この状態でトラックボールを使っても決して使いやすくはない。
また、ソフトウェア側がトラックボールでの操作を前提としていないため、おそらく体に故障を抱えていなくてもトラックボールでは苦痛を感じるではと推測できる場面も多い。
そんな私はトラックボールを使いつつマウスも併用している。
トラックボール派の人は「なぜ普及しないのか?」と全く理由がわからないようだが、首肩指が健康だとわからないのかもしれない。
それでもマウスを使い続けるよりは胸や肩が開き、健康には良いので1台は置いておくと良いと思う。
多少値が張るが、ケンジントンというメーカーの人差し指や手のひらで転がせるタイプのものが一番長く使えている。